独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、帝国石油がスリナム共和国海域で実施する石油等の探鉱事業について出資案件として採択した。2007年から2010年までに約34億円を出資する。
今回のプロジェクトはスリナム共和国沖合Block31鉱区で実施する石油探鉱事業で、帝国石油はデンマークのMAERSK OIL AND GAS AS社の子会社MAERSK OIL SURINAME BV(オペレーター)から権益の35%を取得することで合意、8月8日付けでスリナム共和国政府の権益移転承認を得て事業に参入した。
スリナム共和国陸域では、生産中の油田があり、大産油国であるベネズエラに近いことから、同国海域でも油ガス田発見の可能性が高いと期待されているものの、探鉱活動が比較的少なく、フロンティアとして残されていました。最近では、複数の海外石油開発企業が同海域への参入を進めている。
今回の事業はスリナム共和国で日本初の石油の探鉱事業であり、プロジェクト成功の際には、日本への原油供給源の多角化に貢献する。