新日本石油、FCC廃触媒削減技術が流動層シンポジウム賞を受賞

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新日本石油、新日本石油精製は、「磁気分離機によるFCC廃触媒削減技術の開発実証化」技術について、化学工学会粒子流体プロセス部会から、「2007年度流動層シンポジウム賞(技術部門)」を受賞した。

化学工学会は、化学工学の学術的水準の進展を促し、人材の育成やそれらの成果を社会に有機的に還元するための中心的学会として活動することを目的に1936年に設立、その専門機関として粒子・流体プロセス部会は2002年に設置された。

同社グループでは、石油精製設備である「FC装置」で、重質油から主としてガソリンを生産しているが、石油の効率利用を目指し、FCC装置の原料油に残渣油を用いている。その精製処理の過程で、残渣油中の重金属が装置内の触媒に堆積する。これにより触媒の性能が著しく低下するため、定期的に触媒全体を交換する必要があった。

そこで同社は、石油産業活性化センターからの支援を受けて、高勾配磁気分離機を利用して劣化した触媒のみを分離する実証技術を、2005年に世界で初めて開発した。その後、2006年3月から仙台製油所のFCC装置で実証化運転を続けてきたが、触媒の使用量を約30%削減することが可能となり、年間600トン以上の排出物削減に貢献できることが分かった。

今回の受賞は、この実績を高く評価したもの。

《レスポンス編集部》

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