【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】しなやかグリップはそのままにラインアップ拡大…ブリヂストン ブリザックREVO2

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【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】しなやかグリップはそのままにラインアップ拡大…ブリヂストン ブリザックREVO2
【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】しなやかグリップはそのままにラインアップ拡大…ブリヂストン ブリザックREVO2 全 7 枚 拡大写真

ブリヂストンの乗用車用スタッドレスタイヤは『ブリザック』と呼ばれる。ブリザックMZ-01、02、03と続き、ブリザックREVO1、REVO2と進化してきた。そして2007年9月より、このREVO2に35、45、50、55、80シリーズが追加され、スポーツカーを含めほとんどのクルマに対応できるようになった。

ブリザックは日本で販売されるスタッドレスタイヤの約50%という圧倒的なシェアを誇っている。これだけ支持されるブリザックの秘密はそのアイスとスノー性能にある。滑りやすい雪や氷の路面でのグリップ力が優れるからだ。

氷上ではまずゴム質が問題になる。ブリザックREVO2の「レボ発泡ゴムZ」はRCポリマーを採用し、温度による性質変化を抑制できる。つまり低い温度でもゴムが硬くならずに氷上でもグリップしてくれるのだ。これは雨の日や晴れの日のように、温度が高いときにも硬さを維持することができるので、ウエットやドライ路面でもグリップ力を発揮できる特性になる。

レボ発泡ゴムZは、ゴムの表面に出てくる太い水路を5倍に増量した。これは顕微鏡で見て初めてわかる世界だが、氷の上の水を排除してゴムを密着させてグリップを得るためには重要なことなのだ。さらに高硬度バイト粒子も5倍に増やし、氷をひっかく性能を高めている。

ゴムは経年変化で硬くなってくる。とくに最初からソフトなスタッドレスタイヤ用のゴムの変化は早い。硬くなることを防ぎたいためにブリヂストンではゴムに気泡を混ぜることで物理的なやわらかさ、しなやかさを実現している。ゴムの中に多数の細かい気泡を作っているから経年変化してもゴムが硬くなりにくいのだ。

これまでのゴムは2シーズン目以降氷上のグリップが落ちていったのだが、ブリザックREVO2が採用したレボ発泡ゴムZはその心配がなくなった。溝が減ってプラットフォームが見えるまでスタッドレスタイヤとしての性能が保てるようになったということだ。

偏平サイズのREVO2はトレッドパターンが異なる。雪を噛みやすくするために溝面積を増やし、センターリブを設けその左右に2本のストレートグループを配した。またトレッド部のR(曲線)を小さくして、偏平サイズになることで接地面形状が少しでも長くなるようにしている。また横方向のラグ溝を増やして短い接地長でもラグ本数を確保している。このように偏平サイズはその特性に合わせて大幅なチューニングが施されているのだ。

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《こもだきよし》

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