デンソー、富士通、富士通テン、松下電器産業パナソニック システムソリューションズ社、の4社は、「タクシープローブ実用化研究会」(仮称)を27日に設立すると発表した。
研究会では、タクシー位置データ(プローブ情報)の収集から加工・配信までの実用化に向け、共同で研究・開発を行い、これにより、自動車交通の円滑化につながる高品質なリアルタイム交通情報の提供を目指す。
4社は、プローブ情報システムに関する技術・ノウハウを持ち寄り、2008年度には、日本の主要都市ごとに数千台のタクシープローブ情報を使った交通情報の試験配信などを実施する予定。
また、今回、プローブ情報の提供者となるタクシー事業者や、交通情報サービスの提供者となる自動車メーカー、その利用者であるドライバーのニーズを調査し、これを反映した持続可能なビジネスモデルを創造していく。
今回の活動を通して、2009年度からタクシープローブ情報の収集・加工・配信を実用化する予定で、日本の主要都市において、交通情報を提供する体制を構築する。
ITS(高度交通情報システム)分野では、個々の走行車両から車両位置や時刻などのプローブ情報を集め、より精度の高い交通情報など付加価値の高い情報を生成する技術の開発が進んでいる。4社は、その情報源として、1日の平均走行距離が200km以上と長く、既存の専用無線を利用した車両情報のリアルタイム収集が可能なタクシーを活用する。