漫然と進行したことが過失 不起訴不当を議決

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昨年12月に茨城県潮来市内で発生した貨物車と原付バイクの出会い頭事故について、土浦検察審査会は17日、乗用車を運転していた71歳の男性に対する不起訴処分を不当とする議決を行った。原付バイクを目視した段階で回避を行うことができたと判断した。

問題の事故は2006年12月2日の午前9時30分ごろ発生した。潮来市清水付近の県道を進行していた原付バイクと、右方向から進行してきた貨物車が出会い頭に衝突。バイクは転倒し、運転していた85歳の男性が死亡した。

現場は信号機の無い交差点。貨物車を運転していた71歳の男性は業務上過失致死容疑で書類送検されたが、水戸地検麻生支部は貨物車側に優先通行権があり、事故は一時停止を怠った原付バイク側の責任が重いと判断し、今年8月に不起訴処分を決定。これを不服とした死亡男性の遺族が不起訴不当の申し立てを行っていた。

土浦検察審査会は、供述調書から貨物車を運転していた男性が交差点の手前47.1mで原付バイクを目視していたことを重視。「バイクが交差点に進入してくることが容易に予想できたにも関わらず、50km/h程度の速度で漫然と進行した結果、衝突事故が発生した」と判断し、男性にも重大な過失が生じていたことは明らかとして、不起訴不当の議決を行った。

《石田真一》

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