【新聞ウォッチ】あきれた判決、危険運転致死傷罪にならない「飲酒運転」

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年1月9日付

●賃上げ1500円要求へ、トヨタ労組の春闘(読売・2面)

●社説:福岡飲酒事故、「危険運転」罪の壁は厚かった(読売・3面)

●自転車道路建設国が本腰、全国100カ所 駅中心に(朝日・9面)

●仙台タクシー、増車禁止を決定、国交省、きょうから(朝日・9面)

●日産・ルノー合弁、印マヒンドラ 工場出資解消(朝日・10面)

●予算関連法案25日提出、政府・与党、暫定税率切れも、ガソリン価格下げ「道路財源」一般化(毎日・9面)

●新日鉄社長に宗岡氏、三村氏は会長 海外事業で実績、評価(産経・8面)

●地球発熱:ディーゼル車、浄化技術で欧州席巻(東京・1面)

●デンソー、深谷紘一社長「車両軽量化へ一段の革新を」(東京・8面)

●ラクティスを一部改良、トヨタ(東京・8面)

●高級セダン、現代自が投入「レクサス」に対抗(日経・7面)

●資源と企業、自動車、燃費改善も利用は減少(日経・11面)

●会社研究:株価アンケートから、トヨタ(日経・17面)

●宅配中に下見、女性を乱暴、容疑のヤマト運輸運転手逮捕(日経・39面)

ひとくちコメント

06年8月、福岡市で酒を飲んで運転中に追突事故を起こし、幼児3人と両親が乗ったクルマが橋の欄干を破って海に転落、幼児3人が水死した事故に対し、福岡地裁は危険運転致死傷罪を適用せず、業務上過失致死傷罪などで元福岡市職員に懲役7年6か月を言い渡した。

裁判所が危険運転死傷罪を適用するかどうかが最大の焦点だったが、結局見送られた。きょうの日経を除く各紙が社説で取り上げて、これが「危険運転でないとは」(朝日)と、危険運転致死傷罪に対する「裁判所の判断」を問いかけている。

容疑者は「 約4時間の間に自宅や居酒屋、スナックで缶ビール1本と焼酎のロック8 - 9杯のほか、ブランデーの水割り数杯を飲み、その足で運転し、時速100キロで暴走して追突した」という。

これが危険運転致死傷罪の危険運転にあたらないというのは、普通の人の常識では考えられないというのが朝日などの論調である。直接の事故の原因は「脇見運転」だからだそうである。

理屈はどうあれ「飲んだら乗るな」は当然のこと。曖昧な基準ではなく、「飲酒運転自体に厳しい処断」(毎日)を下させるような法改正を急ぐ必要がある。

《福田俊之》

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