アイシン・エーアイは、愛知県幡豆郡吉良町に吉良工場が完成、16日竣工したと発表した。
アイシン・エーアイでは、トヨタ自動車をはじめとするの自動車メーカーの旺盛な生産台数増加に伴うマニュアルトランスミッション(MT)の受注拡大に対応するため、本社工場に次ぐ国内2番目の生産拠点として前輪駆動車(FF)用MT専門の生産工場建設を進めてきた。今回の吉良工場新設により、MTの生産能力は従来の約1.5倍へと大幅に拡大する。
新工場では、トラックヤードを建屋内に設置することで、夜間照明の漏れ防止や近隣への騒音抑止に取り組んでいる。また、排水のリサイクル率を向上させ、工業用水や生活用水に利用するなど、環境や周辺地域に優しい工場としている。
今後、生産体制の更なる効率化を図るとともに、自然や周辺地域と共存できる企業を目指す。
新工場の敷地面積は8万4000平方メートルで、工場建物は2層一部3階建て。投資額は約100億円。2010年に従業員数500人で、年間70万基のMTを生産する。