イギリスでは、日本と同じように自動車は左側通行のため、右ハンドル車が一般的だが、最近はヨーロッパ大陸からきた左ハンドル車も増えている。そして、これに対して恐怖心を抱いてるイギリス人ドライバーも増えている。
ユーロトンネルやカーフェリーを使用して、そのまま乗り入れてくる左ハンドルの大型トラックは1日1万台を超えている。
自動車販売会社モーターポイント(Motorpoint)の調査によると、イギリス人ドライバーの5人に4人は、左ハンドルの大型トラックからは距離を取るようにしているという。その理由は、幅寄せされたり、予想できない走行により、被害を被ることを恐れているためだ。
イギリスの保険業界がまとめた調査でも、英国外で登録された自動車の事故件数は、ここ5年間で47%も増加している。特に、英国外からきた大型トラックが事故に遭う比率は、イギリスの大型トラックよりも、3倍も高いという。
これに対処するために、すでに英国政府は、英仏の港で、左ハンドルの大型トラックのドライバーに、フレネルレンズを4万枚配布した。フレネルレンズは、同心円の凹凸が入った薄型レンズで、助手席側のウィンドウに貼り付けること、外の様子を拡大して見ることが出来るようになる。
英国政府は、さらに9万枚を配布する予定である。