イギリスの自動車保険会社ワランティ・ダイレクト(Warranty Direct)が行った調査によると、イギリスにある自動車は、アメリカにある自動車と比べると、すべての故障に対して、車軸、サスペンション、ステアリングの故障の占める比率が2倍以上高いことがわかった。
その原因は、イギリスの道路の整備状況が悪い点にあるという。
ワランティ・ダイレクトは50万台の自動車について調査を行った。たとえば、フォード『フォーカス』では、すべての故障に対して、車軸、サスペンション、ステアリングの故障の占める比率は、イギリス内の保有車では42%に対して、アメリカでは17%だった。また、アウディ『A4』では、イギリスでは49%、アメリカでは11%であった。また、イギリスの自動車全体では30.5%であったのに対し、アメリカの自動車全体は12.9%と半分以下であった。
この原因として、道路の整備にかける費用が、イギリスでは1マイル(1.6km)あたり1万ポンド(208万円)であるのに対して、アメリカでは1万4986ポンド(312万円)と、アメリカの方が1.5倍も費用をかけている点をあげている。
ワランティ・ダイレクトは、ブランドごとに、車軸、サスペンション、ステアリングの故障に占める、道路の整備不良が原因と推定される比率の高い10ブランドを発表している。
ブランド イギリス:アメリカ
●ジープ 47.14%:9.16%
●シボレー(デーウ) 46.30%:27.66%
●ジャガー 42.33%:12.21%
●キア 40%:12.42%
●スバル 40%:6.11%
●ボルボ 39.74%:16.26%
●スズキ 39.13%:3.26%
●クライスラー 38.20%:15.76%
●ホンダ 37.29%:7.37%
●日産 33.33%:14.17%