ポルシェ、モータースポーツ用に2つのRSスパイダーを設定

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ポルシェ、モータースポーツ用に2つのRSスパイダーを設定
ポルシェ、モータースポーツ用に2つのRSスパイダーを設定 全 3 枚 拡大写真

ポルシェAGは、2008年のモータースポーツシーズンに向けて、仕様の異なる2つの『RSスパイダー』を設定したと発表した。

アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)のレギュレーションは、LMP2クラスに属するスポーツプロトタイプの最低車両重量がこれまでの775kgから800kgに引き上げられた。このため、昨年の同シリーズのLMP2クラスで全タイトルを独占し、12レース中8度の総合優勝も飾ったRSスパイダーは、レギュレーションに合わせて重量を増加させた。

また、ルマン24時間耐久レースやルマン・シリーズ(LMS)のレースでは、LMP2クラスに参戦するマシンの重量を825kg以上と定めているため、RSスパイダーは車両重量をさらに増加する必要がある。これと同時にLMP1クラスの重量制限が25kg下方修正されて900kgとなったほか、LMP2クラスの燃料タンクについては、昨年よりも容量が10リットル少なく規定され80リットルとなっている。

ポルシェのモータースポーツ部門の責任者、ハルトムート・クリステン氏は「LMP2のマシンはLMP1のマシンに比べて、依然、200PS以上もパワーが劣る。欧州では従来150kgあった2つのクラスの重量差も、その差はわずか75kgへと半減し、燃料タンクの容量が小さくなったことにより1000kgの距離を走破する通常のLMSのレースでは、給油回数が最低1回は増えることになる」という。

「これによりRSスパイダーで参戦する欧州のプライベートチームは、LMP1のチームに対して大きなハンデを背負うことになる」

「また、ALMSの場合も、25kgの重量増加は2008年のシーズンにおけるRSスパイダーの総合優勝を難しくしているのは事実だが、コースによってはLMP2カーがはるかにパワフルなLMP1カーを激しく追い上げる様子を見ることができるだろう」としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  2. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  3. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  4. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る