JFE、耐遅れ破壊特性の高い超高強度厚板ハイテンを開発

自動車 ニューモデル 新型車

JFEスチールは、建設機械用の超高強度厚板ハイテン『JFE-HYD1100LE』を開発し、サンプル出荷を開始した。耐遅れ破壊特性に優れ、強度レベルでは世界で初めてオンラインで製造する鋼材となる。

同社は、世界に先駆けて厚板オンライン熱処理設備「HOP」を独自開発し、ハイテン材やラインパイプ材などの高級鋼生産に適用しており、JFE-HYD1100LEは、HOP設備の導入により誕生した。

JFE-HYD1100LEは、降伏強度1100MPa以上、引張強度1180MPa以上の超高強度厚板で、マイナス40度の低温靭性を保証する。さらに、超高強度鋼の実用化に重要な要素となる耐遅れ破壊特性が高い。

鉄鋼材料は、高強度化に伴って、一般的に、靭性や耐遅れ破壊特性が劣化する。新商品は、圧延および冷却条件を工夫し、加工硬化状態のオーステナイトから焼入れて、マルテンサイト変態させることで得られるオースフォーム効果やHOP適用による急速加熱焼戻し技術などの組織制御技術を組み合わせることで、組織およびセメンタイトの微細化を極限まで追求した。

また、これらの技術の適用は、鋼材の強度・靭性バランスの向上を図れるため、低合金成分設計が可能となり、従来鋼よりも高い溶接性も兼備するとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る