ホンダは30日、2008年3月期の第3四半期決算を発表するとともに、通期業績予想を上方修正した。米ドル以外の為替効果やコストダウンにより、営業利益は昨年10月時点の予想より400億円多い9200億円(前期比8.0%増)に修正した。
通期の4輪車販売見通しは、前回より3万5000台少ない390万台(6.8%増)としたため、売上高は1500億円下方修正の12兆1500億円(9.6%増)を予想。しかし、営業利益段階では前回予想より為替影響による増益が270億円、コストダウン効果が110億円となり、収益を押し上げる。
コストダウン効果は原材料費の高騰により、中間期までは前期比でマイナスに沈んでいたが「銅、アルミなど一部資材価格の軟化」(池史彦常務)により、第3四半期から増益要因となってきた。
通期の純利益は前回より500億円上方修正の6900億円(16.5%増)と大幅な増益となる。また中国などアジアを中心とする関連会社持分利益は1070億円(3.5%増)を予想。いずれの利益も過去最高となる。