警察庁交通企画課と交通指導課がまとめた「交通死亡事故の特徴」によると、07年の自動車乗用中の死者は2013人。そのうち1001人、がシートベルトを着用していなかった。
シートベルト着用が義務づけられ、着用率は上昇しているが、自動車乗用中の約半数は、依然としてシートベルトを着用していない。
死者を座席位置別ので見ると、運転席の半数以上がシートベルトを着用していたのに較べ、後部座席に座った死者の80%以上は、シートベルトをしていなかった。
自動車乗用中の致死率(死傷者に占める死者の割合)は、10年前の0.74%から0.31%に低下している。07年、シートベルト着用者の致死率は、非着用者の9分の1以下。警察庁は、着用率のさらなる向上が課題と考えている。
シートベルト着用有無別・座席位置別死者数(07年)
シートベルト:運転席/助手席/後部座席/その他/合計
●シートベルト着用:766 / 146 / 26 / 0 / 938
●シートベルト非着用:724 / 102 / 168 / 7 / 1001
●不明:59 / 9 / 6 / 0 / 74
合計:1549 / 257 / 200 / 7 / 2013
※「その他」とは、バスの客席に座る、または立っている場合など