17日深夜、石川県輪島市内の県道を走行中の軽乗用車が路外に逸脱して崖から転落する事故が起きた。クルマは約100m下まで転落して大破。運転していた57歳の男性は全身強打の重傷を負った。自殺を図ったものとみられている。
石川県警・輪島署によると、事故が起きたのは17日の午後10時ごろ。輪島市小池町付近の県道をクルマで走行していた人から「軽乗用車のような小さいクルマが路外に逸脱し、崖から転落するのを目撃した」という内容の通報が寄せられた。
現場に急行した同署員や地元消防が逸脱痕と、約100m下の海岸で大破しているクルマを確認。ただちに救出活動を開始し、車内に取り残されていた57歳の男性を救助した。男性は全身を強打する重傷を負ったが、命に別状はないという。
現場は片側1車線の緩やかなカーブ。事情聴取に対して男性は「病気で悩んでおり、死のうと思った」などと話していたようだ。警察では男性が自殺を図り、クルマを故意に転落させたものとみている。
この現場では今年1月23日にも同様の事故が発生し、自殺を図ったとみられる58歳の男性が死亡している。今回の事故を起こした男性がこの件を知っていたかどうかはわかっていないが、最終的な転落場所はほとんど同じだったらしい。