丸紅は、ガスプロム・マーケティング・アンド・トレーディング社(ガスプロムM&T)と京都議定書に定める排出権取引の基本契約書を1月に締結、2月上旬に京都議定書に定める排出権の先渡購入契約を締結したと発表した。
ガスプロムM&Tは、ロシアのガスプロム社のグループ企業でトレーディング業を展開している。
排出権の受渡は今年12月に行われる予定で、日本企業として初めて、ロシアのガスプロム・グループとの京都議定書に定める排出権の取引を実施する。
また、丸紅は、ガスプロムM&Tを含むガスプロム・グループとの間で、温暖化効果ガス削減事業や省エネルギー活動などの共同実施について協議することでも合意した。
京都議定書での第1約束期間が今年から始まり、地球温暖化問題への関心が高まる中、排出権の活用による環境対応を検討する企業が日本でも増加している。
丸紅は、海外での温室効果ガス削減プロジェクトに参画し、京都議定書に定める排出権を獲得し、国内の需要家向けに販売してきた。今後、温暖化効果ガス削減義務を負うロシア、またその最大企業であるガスプロム・グループとの間で積極的に削減活動を展開することで、地球温暖化防止に貢献するとともに、調達先を多様化し、国内での排出権需要に柔軟に対応していく。