【D視点】欲張り企画にデザインは応えたか…パナソニック チタン 自転車

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【D視点】欲張り企画にデザインは応えたか…パナソニック チタン 自転車
【D視点】欲張り企画にデザインは応えたか…パナソニック チタン 自転車 全 13 枚 拡大写真
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あれ? パワーユニットカバーは…

細部をチェックした。特殊アルゴン溶接で組まれたチタン製フレームが壁に掛かっていたので、手にとってみて驚いた。意表を突く軽さである。力のかかる接合部を除き、パイプの肉厚を極限まで削り込んで薄くしてあるそうで、特殊溶接も含め熟練工の匠の技による100%手作りだ。

ハンドルとペダルギアを結ぶフレームは長方形断面だが、接合部は楕円でないと最強の強度が得られないため徐々に変化させている。剛性アップと振動を吸収するための凝った作りで、自転車に興味がある人ならすぐに気付く。まさに、F1に勝るとも劣らない究極の技術である。

電動アシストユニットを観てみよう。発表会ステージで一番気になったのがこのカバーの外観デザインである。あまりかっこよくないシールが目立ち、デザインも変哲のないチェーンカバーとバッテリーBOXに感じられ、なによりママチャリにも合いそうなデザインなのが、先ほどから気になっていたのだ。

間近で見て触ってみると、ごく一般的な難燃性のPP樹脂の艶と触感で、塗装部もシボ無しの黒またはウォームグレイ系のマイカメタリック塗装だ。商品コンセプトが富裕層およびリタイア団塊向け高級志向商品であることからすると“ドゥカティのエアクリーナーカバー”であるべきところ、これでは原付スクーターのカバーの質感である。また、シールが大小何種類か貼られているが、PP用シールとして最も廉価なタイプと同等に見える。

芸術的な匠の技による軽量フレームは納得できるいっぽうで、一番大事なパワーユニット部のカバーデザインが廉価商品と同等レベルと言うのは、あまりにもアンバランスだ。
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《荒川健》

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