クラレは、PMMA(メタクリル樹脂)成形材料「パラペット」を4月1日出荷分から、国内価格を1キログラム当たり25円、輸出価格を1トン当たり250ドル値上げすると発表した。
PMMA成形材料はLCD用導光板向けの光学材料や自動車部品などを中心とした旺盛な需要を背景に日本、アジアの需給バランスはタイトな状況が続いている。
主原料となるMMAモノマーも、アジア地域での需要が拡大する中、タイトな状況が続いている。一方で、原油・ナフサ価格は一段と上昇し、原燃料価格の高騰が続いている。このためPMMA成形材料の事業収益が急速に悪化している。
こうした状況下、同社は安定供給の維持、採算改善のために、値上げを実施するとしている。