ディスカウントスーパーで保険販売

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ディスカウントスーパーで保険販売
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安売り食品のついでに、自動車保険もいかが?---こんなサービスがイタリアで始まった。欧州各国で展開するディスカウントスーパー「リデル」(Lidl)のイタリア法人によるものだ。イタリアの保険大手ゼネラリのオンライン販売部門「ジェネルテル」(Geneltel)との提携で実現した。

リデルが発行するカード番号を、ジェネルテルのホームページもしくは専用ダイヤルで入力または告げると、保険料金が他社と比べて最大50%も割安になるのが売りだ。

イタリアの自動車保険は、日本のような自賠責保険+任意保険の2階建てではなく、1階建てである。自賠責保険が基本的賠償すべてをカバーし、かわりに保障金額はユーザーが選択する。車両保険等は、それに付随するオプション扱いである。

問題は各保険会社が独自に決めている自賠責保険料で、EU加盟国中最も高額であることだった。

とくに事故発生率の多い南部で若年ドライバーの保険料が極めて高額なのも、かねてから指摘されていた。消費者保護団体アドゥスベフ(Adusbef)の調査によれば、28歳のドライバーの平均年間保険料は、ローマ在住では850ユーロ(約13万4000円)のところ、ナポリでは1100ユーロ(約17万3000円)にまで跳ね上がる。

近年イタリアでもネットや電話申し込みによる割安自動車保険がシェアを拡大していたが、その割引率が最大でも3割前後だったのから比べると、リデルの5割引は大きい。

リデル・イタリアのリューティガー・カッシュ会長は、「わが社の使命は、品質と価格のバランスがとれた商品を提供していくこと。食品にとどまらず、ドライバー向けサービスにも大きな可能性があると考えている」とコメントしている。

《Mari OYA》

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