日産ディーゼル工業は、ショートタイプの大型観光バス『スペースアローAショートタイプ』を「平成17年(新長期)排出ガス規制」に適合させて、26日から発売した。
スペースアローAショートタイプは、三菱ふそうトラック・バスとの間で締結された相互OEM(相手先ブランド供給)に基づき、三菱ふそうトラック・バスの『エアロエース ショートタイプMM』をベースに供給される。
主な特長は、大型観光バス『スペースアローA』のデザインをショートボディに凝縮、移動空間としての最高性能の実現を目指したという。乗車定員を42名とすることで、比較的少人数の乗員に適した車両全長9mでのパッケージングにより、効率の良い運行を可能にするとしている。
環境性能では、高精度クールドEGR(排出ガス再循環)システムと、新開発の再生制御式DPFを搭載することで、新長期排出ガス規制に適合するとともに、低排出ガス重量車「2005年基準粒子状物質10%低減レベル」認定を取得した。
このほか、人間工学に基づいたシートクッションや背もたれのウレタン硬度などを採用し、ドライバーの疲労を抑え、安全・快適な運行に集中できるコックピットとしている。
価格は2732万3000円。