飲酒運転で7人死傷---車を貸した女を正式起訴

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今年1月、東京都江戸川区内で発生した飲酒運転を起因とする7人死傷の路外逸脱事故について、東京地検は3月31日、事故当時にクルマを運転していた男が酒に酔っていることを認識しながらクルマを貸したとして、同乗していた35歳の女を道路交通法違反の罪で在宅起訴した。

飲酒運転を行いそうな人物に車両提供することは、昨年9月に施行された改正道交法で罰則対象となったが、今回のように正式起訴となるのは全国でも珍しいという。7人が死傷するという結果の重大さを考慮したものとみられる。

問題の事故は1月23日未明に発生した。江戸川区篠崎町4丁目付近の区道を走行していた乗用車が、緩やかな左カーブを曲がりきれずに対向車線側に逸脱、高速度を保ったまま道路右側の街路樹に激突して大破した。

運転していた35歳の男と、後部座席にシートベルト未着用で同乗していた15歳の女子中学生と8歳の男子小学生が全身強打で死亡、助手席に同乗していた女など4人が骨折や打撲の重軽傷を負った。クルマの定員は5人だが、事故当時は7人が乗車していた。

事故を起こしたクルマは女が所有しており、男が酒に酔っていたことを知りながら、事故当時は運転を任せていた。事故で死亡したのは女の実子2人だが、検察では「実子2人を事故で失っており、気の毒な面はあるが、安易にクルマを貸したことが事故の発端とも考えられ、その責任は大きい」と判断。道路交通法違反(車両提供、飲酒運転車への同乗)の罪で在宅起訴している。

《石田真一》

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