富士エレクトロニクスが発表した2008年2月期の連結決算は、営業利益が前年同期比8.8%減の29億7900万円と減益だった。
売上高は同4.8%減の441億5000万円だった。カーナビ、オーディオなどの民生機器向け、医療機器向けは好調だったものの、FA機器、計測器などの産業機器向けが不振だったほか、宇宙衛星向けの大型案件が無かったことも響いた。
収益面でも国内子会社が同様に不振で、経常利益が同19.5%減の30億7200万円と大幅減益だった。当期純利益は同27.1%減の15億0100万円にとどまった。
2009年2月期の連結決算業績見通しは売上高が同16.6%増の515億円、営業利益が同15.7%増の34億4800万円、経常利益が同20.5%増の37億100万円、当期純利益が同45.6%増の21億8700万円となる見通し。世界で半導体需要が順調に増える見通しやここ数年で獲得した新規ラインや新規開拓先の立ち上がり、営業・技術人員の増強による営業拡大などを見込んでいる。