3月29日、マイアミ・ホームステッド・スピードウェイで開催されたインディカー・シリーズ開幕戦で、今季からセイフティーカー(ペースカー)として用いられるホンダ『アコードクーペ』がお披露目された。
一般公募のデザインから厳選、採用された鮮やかな赤白青の3色にペイントされたペースカーは、昨年秋にフルモデルチェンジした2008年型アコードクーペだ。昨シーズンまではアコード・4ドアセダン・ハイブリッドが使用されていたが、アコードのフルモデルチェンジを期にハイブリッドモデルがラインナップからドロップしたことに伴い、新セイフティカーのエンジンも3.5リットルV6のNA仕様だ。
サスペンションが強化され、BBSホイールを装着。ドライバーシートもスパルコ社製レーシングバケットに変更され、ペースカーに必要なセイフティライトなどが装備されている。
年間を通じ、シリーズとともに転戦するアコードのセイフティーカーはクーペ2台と4ドアセダン2台の計4台。今年もインディ500(E85仕様のシボレー『コルベット』)以外のすべてレースで、スタート直前やイエローコーションでレースカーを先導する役目を負ったアコードが活躍するわけだ。
USアコードの4ドアセダンは国内では『インスパイア』として発売されているが、クーペボディは北米専用モデル。4月19日にツインリンクもてぎで開催されるINDY-JAPANでは、国内ではお目に掛かれないアコード・クーペの姿が見られる。