GPS端末を悪用しレンタカー窃盗、保険金殺人の容疑者も絡む

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2006年1月、借り出したレンタカーの合鍵を作成するとともに、無断で搭載したGPS装置で位置を割り出し、翌月に別人が借りていた際にクルマを盗み出し、窃盗罪で起訴された45歳の男に対する初公判が3日、鳥取地裁で開かれた。起訴事実を認めているという。

問題の事件は2006年1月26日に発生した。岡山県岡山市内のホテル駐車場で、46歳の男性が同市内のレンタカー会社から借りていた乗用車1台(時価100万円相当)が盗まれた。

その後、このクルマは香川県内で売却されたことが判明。さらに事件の約2か月前にこのクルマを借りていた45歳の男が合鍵を作成し、盗み出していたことが判明。男は窃盗容疑で後に逮捕されている。調べに対して男は「返却前にGPS方式の盗難防止装置を無断で搭載し、これによってクルマの現在地を把握していた」と、その手口を明らかにしている。

3日に鳥取地裁で開かれた初公判でも被告の男は起訴事実を認めている。その後の冒頭陳述で検察側は「今年1月に鳥取県智頭町内でクルマの転落事故に見せかけ、男性を保険金目的で殺害した58歳の男が本件にも関与している」として、近日中に追送検することも明らかにした。

レンタカー盗難事件は殺人と無関係だが、この件の被告は男から借金の返済を求められたことを犯行の理由としており、検察は「レンタカー窃盗について、指導的な立場に合った可能性もある」と考えているようだ。

《石田真一》

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