【マツダ アテンザ 新型解説】デザイン優先の3BOXフォルム

自動車 ニューモデル 新型車
【マツダ アテンザ 新型解説】デザイン優先の3BOXフォルム
【マツダ アテンザ 新型解説】デザイン優先の3BOXフォルム 全 9 枚 拡大写真

マツダ新型『アテンザ』にとって最重要パートのひとつであるスタイリングを手掛けたのは、FD3S型『RX-7』などを手掛けた佐藤洋一氏である。

そのボディはセダンの場合で全長が4735mm(先代比+60mm)、全幅が1795mm(同+15mm)と、ヨーロッパ基準を見据えるいっぽうで、日本の道での使い勝手をも考慮したギリギリの線まででサイズアップされている。開発担当主査の梅下隆一氏によれば「とくに全幅については拡大分の半分以上がデザインのために割り振られている」という。

見ての通り、それは流麗なフォルム、滑らかな曲面と鋭いエッジのコントラストなどに結実している。フェンダーのエッジに沿わせたボンネットの見切り線などは、生産性の面で激しい議論もあったというが、最終的にはデザインが重視されたのだという。大いに力が入っているのだ。

セダンとスポーツ/スポーツワゴンではバンパーなどの意匠が異なっている。これもセダンはエレガンスを重視し、スポーツ/スポーツワゴンでは若々しさをアピールするという戦略に拠るものだ。いずれにしろ、その外観が実際以上に大きく見えるのは、伸びやかなデザインの勝利といえるだろう。

インテリアに関しても、とくに初期型ではチープな印象が拭えなかったものだが、新型はデザイン、そしてクオリティともにこだわりが貫かれ、やはりエレガントで上質感を漂わせるものへと進化している。

まだまだヨーロッパ市場で最大のライバルと見据えているVW『パサート』のフィニッシュレベルには届いていないのも確かだが、ステアリングスイッチで空調やオーディオなどの各種機能を呼び出せる「CF-Net」の採用など、派手さはないが有用な機能も備わり、全体で見れば少なくとも従来のように不満が噴出することはないはずである。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  4. 【怪談】Cさんの最後の乗客
  5. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る