三菱自動車工業は10日、電気自動車『i MiEV』の実証走行試験車2台を、沖縄電力へ引き渡した。沖縄電力が来年の3月まで同県内で実証試験を進め、両社は走行データの分析や実用性の評価を行い、亜熱帯地域における『i MiEV』の性能や市場での受容性を確認する。
三菱は昨年初めから東京、九州、中国の電力3社と先行試験を行ったうえで、今年2月から第2段階の実証走行試験を始めている。
これまで、東京電力と九州電力が各10台、中国電力が8台、関西電力が1台という配車だったが、今回の沖縄を含め合計31台となった。
月内には新たに北海道電力とも1台を使った実証試験を行う計画であり、日本列島の北から南まで様々な使用条件や気候条件でのデータを収集する。試験は各電力ともおおむね1年行う。