【GARMINシカゴストア取材 後編】“ラインナップ”と“サポート”がトップシェアの秘訣

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【GARMINシカゴストア取材 後編】“ラインナップ”と“サポート”がトップシェアの秘訣
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2006年11月にオープンしたGPSデバイスメーカーGARMINの直営ショップ『GARMIN Chicago Store』(ガーミン・シカゴ・ストア)。後編ではトップシェア維持の秘訣や直営ショップならではのサービス・メリットについて、ショップマネージャーのジョエル・アポストル氏に聞いた。

◆GPSユニット装着率18%達成が目標

Q:GARMINはオートモーティブ、モーターサイクル(バイク)、マリーン、航空機、ハンディタイプ、そしてフィットネスと、さまざまなGPSデバイスをラインナップしていますが、現在の人気商品構成を具体的に教えてください。

JA:PNDタイプではポータブルnuviシリーズが一番人気で、サイズ、基本性能、豊富なPOI情報などPNDに必要な要素がすべて備わっていることに加え、女性や高齢者、初心者でも使いやすいインターフェイスが好評です。これにストリートを読み上げる機能の付いたnuvi260は、手頃な価格でホリデーシーズンに爆発的に売れました。


Q:07年のGPSデバイス出荷台数は06年の2倍以上になると予測されています。アメリカでのナビゲーション事情についてどのように見ているのでしょうか。 またGARMINの特徴であるポータブルGPSと自動車メーカー純正のナビとのアメリカでの関係はどうお考えですか。

JA:ドライバー向けのユニットは2007年度も成長分野で、現在(アメリカで)自動車オーナーの6%がブランド問わずGPSユニットを装着していますが、それを18%に増やすのが目標です。製品を選ぶ際、使いやすさは重要なファクターです。

GARMINのインターフェイスは使い勝手を考慮して開発を進めてきました。また特に取り付けが簡単だという利便性も受けています。確かにダッシュボードに収まっている自動車メーカー純正ナビは、見た目もクリーンで魅力的です。自動車メーカーのCMを見てナビゲーションに興味を持ったユーザーが多いのも事実ですが、実際には純正品の価格の高さから実際にはポータブルタイプのナビを購入するケースも多いのです。そして結果的に、これまでナビゲーションに興味が無かった方々がナビの利便性を知ることとなり、これが業界全体の急成長につながっています。


◆トップシェア維持の秘訣は「ニーズに合わせたラインナップ」と「サポートの充実」

Q:マーケティング調査会社CANALYSのレポートによると、全米で出荷されるGPSデバイスのシェアはGARMINが47%を獲得して2位以下を大きく引き離しています。急成長する市場の中で、トップシェアを維持している秘訣は?

JA:わが社が現在も他社に比べシェアを大きく取っているのは、カーナビゲーションの分野でも幅広い製品ラインナップを揃えているからでしょう。もちろんハンズフリー性を高めた安全性の高さも重要なファクターですが、それに加えお客様個々のニーズに応え、ナビゲーションのみのシンプルなものから、交通情報に対応したもの、音楽再生も可能にしたもの、最近では音声認識の製品も出すなど出来る限り多彩なお客様の声に反映した製品を投入しています。


Q:直営ショップならではのサービス、メリットなどがあればお教え下さい。

JA:ショップに訪れる顧客の多くはベーシックなGPSシステムを求めて来店されますが、説明員が便利な機能を説明し、お客様が求める機能を的確に把握することで、最終的にそれぞれに最適な製品を購入していただくことができています。例えば、このショップではベストセラーのnuvi260 に比べ、ワイド画面のnuvi260Wが伸びており、双方合わせてショップの売り上げの全体の3分の1を占めるに至っています。

先にもお話しましたが、実際にインターフェイスを始め、見て、触って、体験していただくこと、そして多くの選択肢の中から比較検討していただいた結果です。また、ショップとは別に、わが社の強みのひとつとしてカスタマーサポートの充実があります。全米どこからでも電話オペレーターによるテクニカルサポートが中部時間で朝8時から夜7時まで受けることができ、特に購入した直後の使用方法の質問などに対する細かい説明にも対応するサービスは好評をいただいています。

《ケニー中嶋》

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