15日早朝、茨城県石岡市内にあるJR常磐線の踏切で、遮断機が作動した後に踏切内に進入してきた乗用車と、通過中の下り回送列車が衝突した。クルマは列車の側部に突っ込んで列車のブレーキ制御機を破壊。この影響で同線は一部区間が約4時間ストップした。
茨城県警・石岡署によると、事故が起きたのは15日の午前5時50分ごろ。石岡市石岡付近のJR常磐線踏切で、遮断機作動後に踏切内に進入してきた乗用車と、通過中の下り回送列車(土浦発/水戸行き、10両編成)が衝突した。
クルマは列車の1両目左側面部に衝突。編成全体のブレーキなどをマネージメントする「TIMS」と呼ばれる機器が壊れたため、列車は自走不能に。現場を含む土浦 - 水戸駅間の上下線で列車の運行が約4時間に渡ってストップし、通勤・通学客約2万9000人の足に影響が出た。
クルマを運転していた34歳の男性は軽傷。呼気からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されており、警察では過失往来危険と道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で事情を聞いている。
調べに対して男性は「遮断機に気づかなかった」と話しており、警察では泥酔に近い状態だった可能性もあるとみて、飲酒した量や場所の特定を急いでいる。