GM第1四半期、30億ドル以上の赤字…生産減にストも?

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GMは今年第1四半期の会計報告を行ったが、結果は32億5000万ドルの赤字。内訳の多くはサブプライム問題の影響によるGMのファイナンス部門、GMACの一時的損失計上だが、そのほかデルファイの破産問題、アメリカン・アクスル社のストライキによる2か月に及ぶ生産停滞など、同社が抱える問題は大きい。

GMの第1四半期の売り上げは427億ドルと、昨年の434億ドルに比べて若干の減少だが、昨年の赤字額は4200万ドルだった。

GMはこれに先立ち、特に不振が目立つライトトラック部門の大幅な生産カットを発表した。カット総数は20万5000台に及ぶ。これは年初からの国内のアメリカン・アクスル車のストライキの影響も受けており、GMでは急遽アクセル生産をUAW(アメリカ自動車労働者組合)の影響を受けないメキシコ国内に移した。しかしその結果、国内でのアクスル生産が余剰となり、最大で3650人の労働者が職を失う危機となっている。

GMはストの影響で国内のピックアップ、SUV工場の停止に追いやられたが、7月に工場稼働を再開したとしても多くがシフトの削減などでフル稼働とはならない、と考えられている。さらに、シフトを増やしたメキシコ工場でのアクスル生産で今年のGMのライトトラックすべてがまかなえる、との試算もあり、今後UAWとGMの間でさらなる労働争議が持ち上がりそう。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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