大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ハイブリッド・ピザ人気

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ハイブリッド・ピザ人気
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ハイブリッド・ピザ人気 全 6 枚 拡大写真
1
嘘つき少年だったクライスラー会長

フォード『マスタング』生みの親で、のちに倒産寸前のクライスラーを再生してヒーローとなったリー・アイアコッカ(83歳 )は、イタリア移民の子供である。

自伝『わが闘魂の経営』の中で、子供の頃ピザのことを友人に話すと、甘くないパイなんてあるはずがないと信じてもらえなかったというエピソードがある。当時、ピザが市民権を得ていなかったのである。

しかし戦後ピザは、今風にいえば世界的にブレイクする。敗戦国イタリア(多くは南部からだった)からアメリカ合衆国にやってきた移民が、ピザ職人を始めたのだ。また、米軍が各国に進駐した結果、軍人目当てにピザ店が続々開店したのも、その世界的普及に弾みをつけたといえる。日本もしかりである。

アイアコッカが嘘つき少年呼ばわりされた時代が信じられぬほど、今やピザは一般的な食べ物となった。

本家イタリアでも戦後、ピザは週末における家族の楽しみという位置づけとなった。この習慣の誕生は、戦後「奇跡」といわれた経済成長の時代とリンクする。

初めてのマイカーとして手に入れたフィアット500に定員以上の家族を押し込み、ピッツェリアに出かけていったのである。とくに夏場、日が長いのをいいことに夜9時頃からピッツェリアの屋外テラスでワイワイ食べるのは、イタリアの一風物詩となった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る