フォーミュラ・ニッポンのが10・11日に鈴鹿サーキットで開催された。11日の決勝では07年王者の松田次生(LAWSON TEAM IMPUL・1号車)が優勝し、2連勝を達成した。
松田はヘビーレインの予選で、2番手にコンマ7秒強の差を付ける1分56秒985を出し、2戦連続のポール獲得となった。松田はスタートも確実に決め、ホールショットを奪うことに成功する。
予選2番手のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING・4号車)が5位に落とす一方で、3番手スタートのブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL・2号車)が2位に上がってくる。3位は6番手からジャンプアップしたロベルト・ストレイト(STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING・67号車)、4位はポジションキープの平手晃平(TP Checker IMPUL・20号車)だ。その平手は、オープニングラップで早くもストレイトを攻略し、IMPULの1-2-3体制の構築に成功している。
セーフティカー(SC)が入ったのは19周目。松浦孝亮(DoCoMo TEAM DANDELION RACING・40号車)と金石年弘(SG team 5ZIGEN・5号車)が接触し、金石がコース上にストップしてしまったのだ。
この間に、松田や平手ら1ストップ作戦組がピットロードへ雪崩れ込む。今回は総距離が250kmのため、1ピットとノーピットの二択が可能なのだが、上位陣はほとんどが1ストップだったようだ。
しかし、そこで割を食ったのがトレルイエ。松田が優先されたこととチームの判断ミスからピットインが1周遅れとなってしまい、復帰後は13位となってしまう。しかしそのトレルイエ、24周終了時にSCランが解除されると、オーバーテイクを連発。31周目には7番手にまで復帰した。しかし、その快進撃もそこまで。39周目にオリベイラが単独スピンからコース上にストップし、再びSCラン。
41周目に解除されると、松田が危なげなく逃げ切り、地元ながらFニッポンでは初という鈴鹿での勝利を決めた。2位には平手、3位にはロッテラーが入っている。
ポイントスタンディングスは、松田が2位に早くも20点の大差をつけ、32点で独走。今シーズンを松田のものとしそうな雰囲気が早くも強まってきたといえよう。
第3戦は、今月24・25日にツインリンクもてぎで開催だ。