新日鉄、次世代コークス製造技術を採り入れたコークス炉が竣工

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新日本製鐵は、大分製鐵所に世界で初めて次世代コークス製造技術「SCOPE21」を導入したコークス炉「第5コークス炉」が竣工したと発表した。

SCOPE21は、鉄鋼業を取り巻く資源・エネルギー問題への対応力強化等を目的に、経済産業省管轄の国家プロジェクトとして開発された技術。原料炭の事前急速加熱によるコークスの品質向上、コークス製造時間の短縮など、様々な革新的技術が盛り込まれており、従来にないレベルでの低品位原料炭の利用拡大や大幅な省エネルギー効果などが期待されている。

この技術はパイロットプラントでの実証も含めた10年間にわたる開発成果で、次世代のコークス製造技術として注目されている。大分製鉄所第5コークス炉は、SCOPE21の成果を最大限取り入れた実機第1号プラントとなる。

鉄鋼の世界的な需要及び生産の拡大により、鉄鋼原料の需給はタイト化し、価格は高騰している。特に良質な原料ではその傾向が一層強くなっている。同社はこれまで、先進技術を開発・導入し、低品位製鉄原料への対応力を強化してきた。低品位原料炭使用比率の一層の拡大と大幅な省エネルギーを可能とするSCOPE21型コークス炉の導入で、資源対応力の向上を図るとともに、地球温暖化問題の解決にも寄与するとしている。

《レスポンス編集部》

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