ジャガーの新型車『XF』は、スタイリングにマッチした上質で洗練された乗り心地に仕上げられ、今後のジャガーが目指す方向性が、デザインやインテリアだけではなく、フットワークにも凝縮されている。
XFは、山道では軽快なハンドリングをしめし、ステアリング操作に対してクルマが素直に追従してくれるので、ハンドリングの正確性が高く、大きなボディを感じさせないスムーズなドライビングを楽しむことができる。
室内の静粛性も、V8のエンジン音は外で聞いているとスポーティな排気音を奏でているが、徹底的な遮音が施されているので、静粛性は高い。
そして特筆できるのが乗り心地のよさだ。トップグレードの「SV8」では20インチタイヤを履いているにもかかわらず嫌な硬さはなく、ジャガーらしい洗練された乗り味を提供している。
18インチを履くグレードならさらにしなやかさが増し快適な乗り心地となるが、17インチを履くベースグレードではタイヤがシャシーに負けている印象となる。
ジャガージャパンマーケティング部の中根知彦さんは「XFのサスペンションは『XK』で採用されたユニットをベースにさらに進化させています。その結果、直進安定性とアンチダイブ特性を向上させることに成功しました」
「またSV8には電子制御アダプティブダンピングやダイナミックモードを備えたジャガードライブコントロールを装備するなど、426psのパワーを生かすためのアイテムが標準装備されています」とコメント。
事実、SV8は安定感の高さと乗り心地を高い次元で両立させており、もっともスポーティなモデルでありながらも、しなやかな走りを披露してくれる。ダイナミックモードを選ぶと自動シフトアップがキャンセルされ、アクセルレスポンも鋭くなるのでスポーティなハンドリングも楽しめる。