クライスラーグループは、2006年のジュネーブモーターショーで発表したコンセプトカー、ダッジ『ホーネット』をベースとしたコンパクトモデルを開発中という。車名など詳細は現在のところ明らかにされていないが、2010年にもヨーロッパ、北米で販売が開始される可能性が濃厚。
デザイン担当副社長のトーマス・ハウシュが独誌『Financial Times Deutschland』のインタビューで明らかにした。
クライスラーといえば日産と提携して『ヴァーサ』セダンを主に中南米市場、さらには北米でも販売予定であることを発表している。また中国のチェリー自動車との協力関係も解消しておらず、将来はアジア市場や北米でもチェリー産コンパクトカーを販売する構想もある。
クライスラーでは今回のホーネットベースのコンパクトカーも含め、「グローバル市場でのシェアを高め、生産のシフトをライトトラック系重視から幅広いものへ移す」という戦略を今後も展開していくと考えられる。
ホーネットベースのコンパクトカーは2リットル以下のエンジンを搭載するエコカー、としか明らかにされていない。どんなデザインの車が登場するのか、加熱するコンパクトカー市場で注目が集まりそうだ。