6月27日未明、福島県いわき市内で、古物店の資材置き場に保管されていた銅線を盗み出そうとした2人組の男が、逃走を阻止しようとした経営者の男性をクルマで引きずり、軽傷を負わす事件が起きた。2人は逃走したが、警察はうち1人を逮捕している。
福島県警・いわき東署によると、事件が起きたのは6月27日の午前3時30分ごろ。いわき市小名浜付近にある古物店で、この店を経営する56歳の男性が資材置き場に2人組の男が侵入し、周囲を物色していることに気がついた。
男たちは銅線(約200kg、9万円相当)を奪い、軽ワゴン車で逃走しようとしたが、経営者の男性がクルマにしがみつき、これを阻止。クルマは男性を引きずった状態で十数メートル走行したが、男たちはクルマを乗り捨てて徒歩で逃げた。
男性は打撲などの軽傷を負っており、警察では強盗傷害事件として捜査を開始。同市内でのパトロールを強化していたところ、同日早朝に不審な行動を取っていた28歳の男を発見。任意同行を求めたところ、容疑を認めたため、強盗致傷の容疑で緊急逮捕した。
警察では男を厳しく追及。逃走を続けるもう1人の男の行方を追っている。