【試乗記】トヨタ クラウン…熊倉重春

試乗記 国産車
【試乗記】トヨタ クラウン…熊倉重春
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半世紀を超える歴史を重ねて通算13代目を迎えたトヨタ『クラウン』。その伝統に忠実に、どこまでユーザーに楽をさせるかを徹底的に追求してある。先代の通称“ゼロ・クラウン”でV6エンジンを採用するなど大きな変更を受けたので、今度の新型は各部のファインチューニングが重点になっている。

その効果がもっとも色濃く現れたのはサスペンションで、とくにノーマル系の「ロイヤルサルーン」では、コーナリングや車線変更の瞬間の不自然な突き上げ感が姿を消した。それ以外は、とくに強く印象に残る点がないといっても過言ではないほど、じつに綿密な気配りが行き届いている。

そのうえでエンジンやブレーキだけでなくステアリングまで含む統合安定維持装置VDIM(滑りやすい路面で試すと効果絶大)を搭載するなど、比較的年齢の高いユーザーを意識した装備も充実している。

いっぽう、コンソール上のボタンでスポーツモードを選ぶと、エンジンやステアリングの反応が穏やかに変化して楽しめる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

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