新日鉄、関連会社がブラジルに3番目の製鉄所を建設

自動車 ビジネス 企業動向

新日本製鐵は、南米の持分法適用関連会社であるウジミナス社が、現在進めている工場の拡張計画を修正すると発表した。

昨年、ウジミナス社は、イパチンガ製鉄所構内で、年間320万tの鉄源能力拡張計画を発表したが、ブラジル国内鉄鋼需要が予想以上に拡大しているほか、自社鉄鉱山の買収などで、経営環境も変化していることに対応、従来の計画を拡大修正し、イパチンガ製鉄所に近接するサンタナ・ド・パライゾ地区で、年間500万トンの鉄源製鉄所を建設することを決定した。

ウジミナス社は、2012年までに総額141億米ドルの投資を行う。これにより鉄源能力拡張・圧延能力増強・鉄鉱山買収及び拡張を実行、今後の国際化に向けた基盤を強化する。

サンタナ・ド・パライゾ地区での鉄源能力拡張は、投資額が57億米ドルの見通しで、2011年前半に第1高炉稼働時に年間250万t、2012年の第2高炉稼働時に年間500万tの鉄源能力となる。

また、サンタナ・ド・パライゾ地区での鉄源能力増強に加え、ウジミナス社はクバトン製鉄所隣接地を候補地とする年間300万トンの新鉄源製鉄所も具体化について継続して検討する。

圧延能力拡張では、イパチンガ製鉄所に厚板を年間50万t増強、熱延を年間15万t増強するほか、クバトン製鉄所では新熱延を第1段階で年間230万トン増強、ウニガル(新日鉄とウジミナス社の自動車用亜鉛メッキ鋼板製造JV)に新第2溶融亜鉛メッキラインを建設し年間55万トン増強する。

このほか、鉱山買収・拡張および港湾ターミナル用地を購入する。鉄鋼業界で世界的に垂直統合がすすむなか、コスト削減と効率的な操業を実現するため、ウジミナス社は、セラ・アズル地区のJ-メンデス鉄鉱山を買収した。鉄鉱石の生産能力は、現状の年間500万tから、2013年までに年間2900万tに拡大する予定。

ウジミナス社は、リオ・デ・ジャネイロ州のセペチバ湾沿いに85万平方メートルの敷地も購入、鉄鉱石および製品の港湾ターミナルの建設を計画中だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る