ガソリン高騰にもメリットが…

エコカー 燃費

アメリカではガソリン価格が1ガロン5ドルを超える場所も増え始め、全国的に悲鳴が上がっているが、ガソリン高にはひとつだけメリットがある、という報告。

アラバマ・アット・バーミンガム大学のマイケル・モリセー教授とハーバード大学医学部のデビッド・グラボウスキー教授の共同研究論文によると、ガソリン価格が10%上昇するごとに交通事故による死者が2.3%減少する。特にリスクが高いとされる15 - 21歳のドライバーの間では顕著だという。

理由として考えられるのは、ガソリン価格が高騰すると、人々の運転する速度は下がり、運転する機会もへるから。とくに「仕事でどうしても車が必要」ではない若者は、お小遣いでガソリンを買う事をためらい、ドライブする機会がさらに減る。

アメリカでの交通事故死者数は、年間3万8000人 - 4万人だが、1ガロンのガソリン価格が4ドルを超えると月に1000人の交通事故死者が減っているという。つまり、今年は年間で1万2000人の、落とさなくてもよい命が救われることになる、という予測だ。

ともあれ、ガソリン高にも、渋滞が少しは減る、交通事故が減る、というメリットがあり、ガソリン価格が下がれば逆の現象が起きる、と論文は結論づけている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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