東洋ゴム工業(TOYOタイヤ)は16日、ミニバン専用スタッドレスタイヤの新製品『Winter TRANPATH MK4』を発表した。発表会は、横浜市の新横浜スケートセンターを会場にして行うと同時に、取材陣のためにスケートリンクを利用した体験試走会を用意。力の入った発表会となった。
「TRANPATH」は、95年から同社が市場開拓してきたミニバン専用タイヤシリーズ。「Winter TRANPATH」は、その中のスタッドレスタイヤのシリーズで、こちらは98年に初代がリリースされ、今年で10周年となる。今回のWinter TRANPATH MK4は、その名称からわかるとおり、4代目だ。8月1日より全国で発売を開始。サイズは、215/50R17 91Q - 185/70R14 88Qの24種類で、価格はオープンだ。
記者会見では、同社取締役専務執行役員タイヤ事業本部長の永井和男氏がまず挨拶。Winter TRANPATH MK4に対し、「ミニバンカテゴリーで長年専用タイヤを出し続けてきた蓄積と、新たな技術開発に挑戦し続ける姿勢が生んだもの」とした。
新製品プレゼンテーションは、タイヤ技術部第一部商品開発グループの朝山佳則氏が担当。イン側とアウト側のトレッドゴムが異なる「トリプルトレッド構造」を同社で初めて採用したこと、同じくイン側とアウト側で非対称のショルダーとパターンを採用したことなどをアピールした。また朝山氏は、開発に3年をかけただけあって思い入れも強いことを吐露。ミニバンユーザーに向けては、「効きが絶対に違うので、ぜひ体験してみてください」と強調した。