大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア式自販機事情 タバコのはずが?

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア式自販機事情 タバコのはずが?
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア式自販機事情 タバコのはずが? 全 7 枚 拡大写真
1
穴に手を入れて…

今回はイタリアの自動販売機のお話である。日本の感覚でイタリアに来ると不便なものに、「飲み物販売機の少なさ」がある。とくにこの季節ちょっと喉が渇いたとき、たとえミネラルウォーターであろうと手に入らないのは結構つらい。

ようやく販売機が置いてあるのは、大抵地下商店街や駅構内の隅っこといった、屋外でない所が多い。これは耐候性より、犯罪防止上管理が行き届きやすいところにしか自動販売機が置けないという実情がある。

【画像全7枚】

飲み物に比べると、比較的多いのはタバコの自動販売機だ。こちらは街中にタバッキといわれるタバコ店が多いことに関係している。タバコの自動販売機はタバッキの店頭に置かれている。

面白いのは、夜間や休業日である。機器そのものを破壊されたり盗まれたりしないようシャッターを下ろすかわり、その間でも自動販売機を利用してもらえるよう穴やスリットがシャッターに設けられているのだ。

客は手を突っ込んで商品ボタンを押し、手を突っ込んで硬貨投入口にコインを入れ、最後にまたまた手を突っ込んで商品を受け取る。もちろん「タスポ」のようなシステムはまだない。さらに、「おつりは最大2ユーロまでしか出ません」といった釣銭限定型が多い。

このように少々困ったタバコ販売機であるが、唯一評価すべきことは大抵コンドームも一緒に売られていることだ。もちろん日本と同様、薬局の横に専用販売機もある。だが、タバコ販売機ならたとえ気弱な人でも何げなく買えるわけで、これは良いアイディアだ。販売機が店の完全自腹であるイタリアだからこそできる混載ワザという背景もあるが、日本でも導入するのはいかがだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  4. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る