TOYO Winter TRANPATH MK4…トリプルトレッド構造でグリップ力アップ

自動車 ニューモデル 新型車
TOYO Winter TRANPATH MK4…トリプルトレッド構造でグリップ力アップ
TOYO Winter TRANPATH MK4…トリプルトレッド構造でグリップ力アップ 全 9 枚 拡大写真

東洋ゴム工業(TOYOタイヤ)が16日に発表した、今冬用の新製品、ミニバン専用スタッドレスタイヤ「Winter TRANPATH MK4」。

【画像全9枚】

同タイヤは、人が走ったら簡単に転んでしまうほどミューの低いアイススケートリンク上でも、グリップ力を発揮することが特徴だ。そのグリップ力を生み出している秘密のひとつが、スタッドレスタイヤ史上初という「トリプルトレッド構造」だ。

車重のあるミニバンは、制動時にタイヤのアライメントが大きく変化し、イン側の接地圧が高くなる。

そこで、同社ではインとアウトでコンパウンドの構造やトレッドパターンを変化させる構造を採用。イン側にはアイス制動重視のスーパーソフトコンパウンドが、アウト側にはアイス・コーナリング性重視のソフトコンパウンドが採用されている。さらにそのふたつのすぐ下には、経年変化の抑制をサポートするソフトキープコンパウンドがあり、トリプル構造になっているというわけだ。

コンパウンドの配合物はイン・アウト共通で、大きく3種類ある。

アイスバーンでタイヤがスリップする最大の要因であるミクロの水膜。それを吸水するのがカーボニックパウダーだ。アイスバーンをひっかいてグリップ力を上げるのが、約700万粒の鬼クルミ殻(アスファルトよりは柔らかい)だ。このふたつは環境に配慮した天然素材である。

コンパウンドの柔らかさを決めるシリカに関しては、イン側とアウト側で配合量がことなっており、イン側はより密着性を高めるために高分散させている。実際に触ってみたのだが、明確に差がわかったわけではないので、柔らかさに人がわかるほどの大きな差があるわけではないようだ。

ショルダー形状もイン・アウト非対称で、イン側はスノー性向上を目的にスクエアーショルダーを、アウト側はコーンリング性・ワンダリング性を考慮したラウンドショルダーを採用している。また、ボディ全体に関しては「キャップ構造」、「高強力2プライ構造」、「高硬度プライトッピング」、「高剛性サイドウォール」、「高硬度ビードフィラー」により高剛性を実現している。

《デイビー日高》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る