居眠り運転で2人を死亡させる 実刑判決

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昨年10月、京都府京丹後市内の国道312号で、自転車で登校中の女子中学生2人をトラックではねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた22歳の男に対する判決公判が28日、京都地裁宮津支部で開かれた。裁判所は被告に対し、禁固5年の実刑を命じている。

問題の事故は2007年10月12日の午前6時55分ごろ発生した。京丹後市久美浜町野中付近の国道312号を走行していた普通トラックが対向車線側に逸脱。道路右側を自転車で走行していた2人の女子中学生をはね、道路右側の電柱に衝突した。

中学生2人は全身強打でまもなく死亡。警察ではトラックを運転していた22歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕した。事故の状況から警察では居眠り運転の可能性が高いと判断したが、男は「地図を見ていて、脇見をした」などと主張。公判でも居眠り運転の事実を強固に否認していた。

28日に開かれた判決公判で、京都地裁宮津支部の三井教匡裁判官は「被告は対向車線に逸脱した後、元の車線にはすぐに戻らず、ブレーキも踏んでいない」と指摘。事故前日は未明まで遊び、その後も断片的な仮眠しか取ってないことから「事故当時は居眠り運転をしていた可能性が高い」と断定した。

その上で裁判官は「何の落ち度もない被害者2人の将来を奪った刑事責任は相当に重い」として、被告の男に対し、禁固5年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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