【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(前編)

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(前編)
【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(前編) 全 8 枚 拡大写真

これまで日本市場は、キャリアが構築したエコシステムの中で、メーカーが「端末」を作り、販売もキャリアの流通チャネルを用いることでコントロールしてきた。コンテンツやサービスもすべてキャリアが策定した仕様や認証・課金プラットフォームの上で流通しており、それらが海外市場との壁になっていた。

【画像全8枚】

日本ではいち早くAppleのようなエコシステム型のビジネスモデルを導入していたが、それが国内市場が基盤になるキャリア主導のものだったために、どうしてもグローバル市場との連動や海外展開で後手に回っていたのだ。

しかし、Appleのように国やキャリアの枠にとらわれず、洗練された独自のエコシステムを世界展開するメーカーが現れたことで、かつての「キャリアしか使いやすく統一感のあるエコシステムは作れない」(キャリア幹部)という前提や意識が崩れ始めたのだ。後編で詳しく触れるが、すでに一部の日本メーカーは、ビジネスのグローバル化を視野に独自のエコシステム構築を模索し始めている。

iPhone 3Gが「黒船」と言われるのは、単に海外メーカー製の人気モデルだから、ではない。日本の携帯電話業界に対して、今までの常識を覆し、タブーを破る行為を、とても洗練された形でやってのけたことが「黒船」なのだ。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 5

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る