プレイステーション3版『頭文字D』・・・開発者に聞く

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プレイステーション3版『頭文字D』・・・開発者に聞く
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PS3版の特長はネットワーク機能

PS3にはネットワーク機能が盛り込まれている。これはアーケード版の対戦機能よりも多彩なアイデアが盛り込まれている。

「走行性能をアーケート版とPS3版をそろえたのに対し、ネットワーク機能は差別化しましたアーケードでも隣の人と走れますけれど、家で、全国のライバルと走れるところですね。次にネットワークでいろいろな物が買えたりダウンロードできますよという部分。パーツやクルマなどをネットワークで追加できる。さっそく、7月24日にアルテッツァとRX-8とロードスターの3台を追加しました。この3台は無料でダウンロードできます」

さらに8月1日にはマイキャラ(アバター)のパーツが発売された。マイキャラはインターネット対戦で自分の姿をアピールする画像だ。男性用が27パーツ、女性用か26パーツで320円。ゲームを進めるとある程度は無料で追加されるが、さらなる個性の演出ができる。しかも、なんとなくしげの秀一先生風の絵柄になっている。自分の似顔絵をしげの先生が描いたらどうなるのか。そんなシミュレーションも楽しい。

ところで、今後は原作で新しい車種が登場したら、ゲームでも使えるようになるのだろうか。

「やってみたいですね。このゲームがたくさん売れたら、もっと投資できるはずです(笑)」

逆に、原作に出ていないクルマだけど出して欲しいクルマは。

「それはもういまのバージョンにもたくさん収録されていまして、ほとんど僕の好みなんですけれど(笑)。たとえばGTRだとR32はOK。R34もOK。だけどR33はダメ。こういうチョイスって、普通のレースゲームのユーザーだと怒る人もいると思うんですよ。でもイニシャルDのユーザーは怒らない。あれは峠を走るクルマじゃない、って解ってますから。車種の選定については、峠に似合うか、しげの秀一先生の世界観に合うか。そこで筋を通しています。ここで選択を間違えるとプレイヤーの信頼を失ってしまうと思っています(新井氏)」

ただし、ダウンロードでのコースの追加は難しいという。データ量が膨大になるからだ。原作に新たなコースが登場した場合は、PS3版も次のタイトルになるという感じになるだろう。現に、アーケード版では次のバージョンの開発が進んでおり、テスト版を設置している店舗もある。

「アーケード版の4には入っていないコースとして、PS3版には八方ヶ原が追加されています。実はこのコースはアーケード版の3に入っていたんですが、難しすぎて不人気だったことと、4ではアーケード筐体のマザーボードが変更になって、収録しきれなかった。それをPS3版で復活させました。でもこのコースは流用ではなくて、基礎データを元に現地調査をして新たに作りました」

難しいコースをじっくり攻略できる。これもPS3版のメリットかもしれない。しかもそのコースを極めた者同士がネットで対戦できる。これはアーケード版のファンにとっても気になるところだろう。

「ネットワークに繋ぐ、タイムアタックランキングの上位プレーヤーのリプレイ動画を見られます。その走行データを使うと、ゴーストカーとして一緒に走れます。これもPS3ならではですね(新井氏)」

実際にはネットにつながないでもっと速い人もいるかもしれない。しかし、速い人ほどネットに繋ぎたくなるだろう。自分のタイムを証明したいし、走りを見て欲しいと思うはず。

「そういう部分もネットワーク対応の良さだし、ネットワーク接続の普及につながると思います。いま、PS3プラットフォームではだいたいプレイヤーの3割くらいがネットにつないでいると言われますが、少しずつ増えるだろうと期待しています(新井氏)」

(C)しげの秀一/講談社 (C)SEGA All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved.

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《杉山淳一》

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