フォーミュラ・ニッポンの第6戦が9・10日、ツインリンクもてぎで開催された。今回も2レース制とリバースグリッド方式で行われ、第1レースはPIAA NAKAJIMA・31号車のロイック・デュバルが、第2レースはPETRONAS TEAM TOM'S・37号車の荒聖治が優勝。
ポールは、00年の高木虎之介に並ぶ年間最多タイ記録、6度目となった07年王者の松田次生(LAWSON TEAM IMPUL・1号車)。
全34周の第1レースは、松田と予選でしのぎを削った小暮卓史(PIAA NAKAJIMA・32号車)とのバトルが予想されたが、その小暮はスタートで失速してしまう。代わって松田に襲いかかったのが、予選3番手スタートのデュバルだ。
予選5番手からスタートで2番手にまでジャンプアップした金石年弘(SG team 5ZIGEN・5号車)を7周目に攻略すると、14周目には松田にコンマ1秒まで接近。しかし松田は、接触事故によるセーフティーカーランを使ってタイヤをクールダウンさせると、19周目の再スタート後はコンマ6秒まで差を広げる。しかし、再びデュバルが詰め寄り、25周目の90度コーナーでは、両者ともにブレーキロックさせるギリギリの攻防。インを取ったデュバルが前に出ると、そのままチェッカー。松田は2位となった。
全23周の第2レースは、ポールの土屋武士(DoCoMo TEAM DANDELION RACING・41号車)がスタートでストールさせてしまう。その横を抜けてトップに立ったのが、2位スタートの荒だ。
7番手からの松田は、土屋のストールによる混乱を利用し、一気に3位までジャンプアップ。その勢いで荒を追撃しようとするが、前に立ちふさがったのが、3番手スタートの金石だった。
松田は、ペースは遅いが巧みな金石に手こずり、16周目にやっと前に出ることに成功する。しかし、その時点での荒との差は8秒。諦めることなく松田は激しく追い上げるが、さすがに残り7周では間に合わない。荒も落ち着いたレース運びを見せ、嬉しいFニッポン初勝利を決めた。
今回13得点を上げたことから、今年の王座は、ほぼ松田という状況。あと残り2戦で4点(条件次第では3点の場合も)取れば獲得である。次回第7戦は、今月30・31日に富士スピードウェイで開催だ。