シトロエン『C5』の日本国内ラインナップは2.0リットルまたは3.0リットルのエンジンと、ボディがセダンとワゴンタイプの「ツアラー」を組み合わせた合計4タイプ。装備違いによる複数グレードも用意されない。本国フランスにはもっとあるはずのバリエーションはないのだろうか。
中でも一部で注目されているのは、独自のハイドロサスではなく金属スプリング採用の「Metal」仕様のC5だ。本国ではビジネスカーなどの法人需要に対応するといわれている。この仕様について「日本のシトロエン・ファンに興味を持っていただいている」と注目が集まっている認識はあるものの、ハイドロを求める購入者のほうが多く、導入予定はないとのことだ。
ボディがセダンとツアラーの2タイプは、本国を含めて世界共通。これはどちらも日本に導入された。ワゴンタイプを「ツアラー」と呼ぶことも世界共通だという。
そのほかのエンジンを含めた日本でのバリーエーション拡大についても、販売台数が大きく伸びない限り難しいという。C5の現在のところの販売目標は年間800台。爆発的なC5ブームでも起これば、「メタル」もディーゼルエンジンも導入が期待できそう。