試乗中の事故、同乗のディーラー社員を異例の書類送検

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今年6月、東京都品川区内の都道で、メルセデスベンツの試乗車を運転していた男が150km/h超までスピードを上げ、横断中の自転車に衝突した事故に関連し、警視庁は26日、適切な指導を怠ったとして、事故当時に同乗していたディーラー社員の男を業務上過失傷害容疑で書類送検した。

警察では試乗車を運転していた23歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。事故当時は試乗車を所有するディーラーに勤務する38歳の男も同乗していたが、警察ではこの男が不慣れな運転者に対して「アクセルを強く踏むとスピードが出る」といった注意を怠ったと判断。一定の責任は生じるとして、26日までに業務上過失傷害容疑で書類送検した。

試乗中の事故でディーラーの社員が書類送検されるのは極めて異例だが、警察では事故を起こしたクルマの排気量が約6リットルであり、容易に高速度が出せるクルマだったことを重視。こうしたクルマを運転させる際には、速度抑制に対しての適切なアドバイスが必要不可欠であると判断。今回はこれを怠った責任を重視したという。

警視庁・東京湾岸署によると、問題の事故は今年6月15日の午後1時40分ごろ発生した。品川区八潮付近の都道を150km/h超の速度で走行していたメルセデスベンツディーラーの試乗車両(C63AMG)が、前方を横断していた20歳男性の運転する自転車と衝突した。男性は10m以上も弾き飛ばされ、頭部を強打、意識不明の重体となった。

《石田真一》

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