アメリカ8月新車販売、10か月連続のマイナス…低燃費車が人気に

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アメリカ8月新車販売、10か月連続のマイナス…低燃費車が人気に
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アメリカの民間調査会社、オートデータ社は9月3日、8月の米国新車販売データを公表した。それによると、乗用車とライトトラック(SUVやピックアップトラック)を合わせた全販売台数は124万9793台。前年同月比は15.5%減と10か月連続のマイナスとなった。

景気後退の影響を受けた新車需要の冷え込みは、回復の兆しが見えない。

米ビッグ3はそろって2桁の大幅減。GM(サーブを除く)は20.1%減の30万5782台、フォードモーター(ボルボを除く)は25.5%減の15万448台、クライスラーグループは34.5%減の11万235台。とくにクライスラーにとっては、ライトトラックが34.1%減と落ち込んだのと同時に、乗用車が35.7%減と大幅ダウンしたのが痛手だ。

日本メーカーはトヨタが9.4%減の21万1533台を販売して、GMに次ぐ2位をキープ。ホンダは7.3%減の14万6855台と3位のフォードに約3600台差まで迫った。日産は中小型SUV&ピックアップトラックに09年モデルを投入したのが功を奏し、13.6%増の10万8493台を販売。5位のクライスラーにわずか1742台差まで接近した。

欧州メーカーでは、BMWグループが0.9%増の3万947台をセールス。中でもMINIブランドが34.1%増の5469台と大きく販売台数を伸ばした。最近のMINIは大型ピックアップトラックから乗り換える顧客が多いという。

VWグループは2.3%減の2万8939台だったが、ブランド別に見るとVWブランド単体が2.9%増の2万2292台と健闘。モデル末期の『ゴルフ』シリーズが販売台数を落とす中で、『ジェッタ』のセダンが18.8%増の1万350台とセールスアップに貢献した。VWは環境性能に優れるクリーンディーゼル、TDI搭載車の米国販売に入れており、「すでに全米のVWディーラーの約75%でジェッタTDIが購入できる体制を整えた」と説明している。

今年1月から米国で販売が開始された『スマート』は2420台を販売。1 - 8月累計でも1万6378台とヒットしている。スマートの米国輸入分については、今年の割り当てはすべて完売という人気ぶりだ。

《森脇稔》

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