米8月の新車販売は横ばい…フィット は品切れ状態

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米8月の新車販売は横ばい…フィット は品切れ状態
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8月末から「今月も悲惨な結果になる」との予測が出ていた米8月の新車販売だが、ニューモデル販売直前で予想された落ち込みはそれほどでもなく7月と比べて横ばい、といった結果となった。

総販売台数は125万台で年間ペースで1470万台。昨年比15.5%マイナス。今年始めからの8月間の販売総数は980万台となっており、これは昨年比11.2%。

8月の販売結果で業界を驚かせたのが日産の昨年比14.2%増という数字だ。しかも日産では増加分を「ライトトラックセールスが好調だったため」としている。ライトトラックの落ち込みに悩まされるビッグ3から見れば信じられない結果とも言える。

トヨタは9.4%減だが、レクサスブランドの14.7%マイナスが気になるところ。また横ばいか微増といった結果が続いていたホンダも8月は7.3%減となった。ホンダの場合『シビック』や『シビックハイブリッド』が好調で『フィット』は品切れ状態が続いており、コンパクトカーの在庫が多ければ違った結果になった、と予想されている。

より深刻なのはやはりビッグ3で、特にクライスラーグループは昨年比34.5%減、年頭からの8か月間の販売も24.2%減となった。フォードモーターは月間で25.5%減、8か月間の総数では15.3%減、GMは月間が20.3%、8か月間が18.1%、それぞれマイナスとなった。ただしGMの場合8月の売り上げは今年に入ってからのベストで、そのため第3四半期の生産予定台数を2万ドル上乗せする、と発表している。

各メーカーでは8月の数字はすでに織り込み済みで、新しいイヤーモデルが出そろう9月以降が正念場としているが、新型モデルはこの苦境を救う事ができるか、秋の販売に注目が集まりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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