住友ゴム、タイヤのパターンノイズシミュレーション技術を開発

自動車 ニューモデル 新型車
住友ゴム、タイヤのパターンノイズシミュレーション技術を開発
住友ゴム、タイヤのパターンノイズシミュレーション技術を開発 全 2 枚 拡大写真

住友ゴム工業は、高性能タイヤの設計のためのシミュレーション技術「デジタイヤ」に新たに「タイヤパターンノイズシミュレーション」技術を追加し、タイヤが走行する際に発生する放射音のシミュレーションを実現させることに成功した。

タイヤパターンノイズの発生要因は主に2つある。

ひとつは、パターンブロックが路面を叩いて生じるタイヤ振動による「インパクトノイズ」で、もうひとつが、タイヤの溝の内の空気がタイヤの接地により路面でふさがれた後離面により開放されることで生じる「ポンピングノイズ」だ。

この2つのノイズに関係する重要なタイヤの詳細挙動はタイヤ転動シミュレーションを用いて求められ、その結果を使って空力シミュレーションを行うことで空気の圧力変動、つまり音をシミュレーションすることが可能となった。特にポンピングノイズをシミュレーションするには空気の圧縮膨張による圧力変動を計算する必要がり、空力シミュレーションが必須となる。

タイヤパターンノイズは、テストコースや実験室で、実際に音を計測して評価することが可能だが、音はどこでどのように発生しているかを観察することは困難だ。しかし、タイヤパターンノイズシミュレーションを使えば、音の発生源や発生メカニズムの解明が期待でき、今後のパターン開発効率化や、交通騒音に関する環境問題改善にも結びつく可能性がある。

同社では今回のタイヤパターンノイズシミュレーション開発で、デジタル・ローリング・シミュレーションのシミュレーション技術開発は完成したとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  3. ジェイテクト、「ベアリング」の模倣品2600点をタイで摘発
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る