川崎重工、新型高速鉄道車両を開発へ…速度350km/h

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川崎重工、新型高速鉄道車両を開発へ…速度350km/h
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川崎重工は、新型高速鉄道車両『efSET』(イーエフセット)の開発に着手すると発表した。世界市場に照準を合わせた車両開発で、営業運転速度350km/hを実現、2009年度末までに開発を完了する計画だ。

高速鉄道車両の分野では、日本の鉄道車両メーカーとして初めての取り組みとなる。

今回開発する高速鉄道車両は、営業運転速度350km/hを実現するとともに、これまで国内の新幹線車両の設計で培った乗客の快適性向上や周辺環境への負荷低減を実現する技術を適用した新型車両で、2009年度末までに開発を完了する計画だ。

同社は、1964年に営業運転を開始した0系新幹線から、最新鋭の新幹線車両まで国内向け新幹線車両の設計・製造に永く携わってきた鉄道車両メーカーで、高速鉄道車両の設計・製造に関する豊富な実績、ノウハウを持つ。

また2004年に台湾高速鉄道向け700T型車両、2006年に中国鉄道部向けCRH2型車両を納入した実績もある。

鉄道車両は温暖化ガス排出量が少ない大量輸送手段として、世界的に重要性が見直されており、都市間移動の主要交通手段として高速鉄道の導入が世界的に検討されている。

現在、アメリカ、ブラジル、ロシア、インド、ベトナムなどの国が高速鉄道の具体的な新規建設計画を進め、世界中で今後20年間で1万キロ前後の高速鉄道路線が増設される予定で、高速鉄道車両の需要が見込まれてる。

こうした市場環境のもと、欧州の鉄道車両メーカーも自社開発の高速鉄道車両の開発・市場投入を進めており、同社は欧州メーカーとの競争に勝ち、世界市場での受注を獲得するためには、世界基準に沿った自社開発の高速鉄道車両が必要と判断、今回の開発を決断した。

開発に際しては、国内鉄道事業者、国内外の機器・部品メーカーからの協力を得ながら、信頼性の高い高速鉄道車両開発を進める。

《レスポンス編集部》

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